背景

エネルギー効率の最大化と高速な物流

在庫の最小化と、投資対効果の最大化の恩恵で、多くの企業がJUST-IN-TIME在庫手法を取り入れてきたことを背景に、倉庫や配送拠点では、高速で柔軟になることが求められてきました。

しかし、コンベアを動かし、高速で回転しているモータを止めるために、頻繁に無駄なエネルギーを使います。

設備エンジニアは、この電力消費を減らして無駄を省くため、設備全体の機械で、モータを正確にコントロールして、エネルギーコストを劇的に下げることができるインバータを導入しています。

インバータの役割

インバータはモータの回転数を下げることにより、消費エネルギーを抑えます。 室内空調やエアハンドリングユニット、ポンプモータを制御する場合、インバータは負荷の変化に合わせて回転数を下げて、エネルギー消費量を30%以上落とすことができます。

アプリケーション例

  • ベルト・金属式コンベア
  • 傾斜コンベア
  • ラインシャフトコンベア
  • ベルトオーバーローラコンベア
  • パワーローラコンベア
  • ライブローラコンベア
  • ブレーキモータ
  • 空調・エアハンドリングユニット
  • 冷蔵システム、凝縮器、ポンプ
  • 排気ファン

インバータ制御モータにおける放電リスク

しかし、インバータはモータの軸に電流を発生させ、それがベアリングでピッティング、フルーティング、場合によっては致命的なモータ故障を引き起こす放電を発生させることがあります。

何も対策を施していない標準モータでは、せっかくインバータによりカットできた電気代が、故障や設備停止などの復旧費用で簡単に消し飛んでしまうこともあります。

インバータシステムを持続可能なものにするために、信頼性のあるベアリング保護が必要になります。イージス® SGR(軸アースリング)を導入し、ベアリングに流れる電流を安全・確実にアースへ導きました。


導入効果

導入前後を調査

このフィールドレポートはウィスコンシン州にある大規模小売業の物流拠点で実施されました。

技術者が軸電圧測定プローブ「イージス®SVP」を使い建物屋上にある複数台の空調ユニットで、 イージス® SGRを導入する前後の軸電圧を測定しました。

調査したモータは、様々なコンベアラインで稼働している Baldorの15HP(11kW)インバータモータ「Super-E® NEMA-Premium Motors」です。

軸電圧の高いピーク-ピーク電圧は、軸電流が発生し、モータのベアリング軌道面でEDMピットやフルーティングなど、電食を引き起す放電が発生していることを意味しています。

NEMA枠番254T 出力:15HP(11kW)

調査結果

イージス® SGRをモータへ組込み後の測定では、リングが効果的に、ベアリングから有害な軸電流をアースへ導いていることが確認されました。

【左】イージス® SGRなし:74.8Vpk-pk / 【右】イージス® SGRあり:5.20Vpk-pk

ベアリングを損傷させる電圧レベルから、イージス®リングにより93%程度、無視できるほどにまで、大幅にピーク-ピーク電圧を下げています。

詳細情報:est-aegis.com/oem

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