ベアリングは精密部品として扱われる商品なので、取扱いには十分な注意が必要です。 誤った取扱いは、ベアリングの性能に支障をきたします。

1ベアリングおよび周辺が清浄であること。
2強い衝撃は与えない。
3さびには十分注意する。
ベアリングには、あらかじめ防せい剤が塗布されています。
基本的にそのままベアリングは使用できますが、適切な洗浄装置などがあれば洗浄しても使用できます。
4正しい工具を使用する。
5開封後の長期間放置は避ける。できればすぐ使用する。

グリース潤滑における間欠慣らし運転方法

間欠慣らし運転には、下記の通り回転数、運転時間によりいくつかのサイクルがありますが、温度の急上昇を防ぎ均一に軸全体の温度を保つために、運転後の停止時間がとても重要になります。グリースを適度に分散させるため、次の手順で行うようお奨めしています。

設定回転数
n(min-1)
手順 繰返し回数 運転時間 停止時間 慣らし運転時間合計
200~500min-1 1 1 5分 1分 6分
0.5*nmax 2 5 20秒 2分 11分40秒
0.75*nmax 3 5 20秒 2分 11分40秒
nmax 4 5 20秒 2分 136分40秒
5 10 30秒 2分
6 50 1分 1分
7 連続運転

慣らし運転中に温度は50℃を超えることはあります。ベアリング温度で75℃以下であれば運転に支障をきたすことはありません。

機械をしばらく休止する場合(1週間以上)、主軸の暖機運転をお願いします。

『グリース潤滑の暖機運転』

暖機運転は、スピンドルの寿命を100%達成させるために必要です。ベアリングの早期損傷を防ぐための目安として、下記のような暖機運転方法をお奨めしております。

a. 毎日の機械起動時

  • 設定回転数の50%で約15分間運転

b. 1週間以上機械停止した場合の再起動時

  • 設定回転数の25%で5分間運転 停止時間:2分
  • 設定回転数の50%で5分間運転 停止時間:2分
  • 設定回転数の75%で5分間運転 停止時間:2分
  • 設定回転数の100%で5分間運転 停止時間:2分
  • 連続運転

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