用途
- 工作機械
特長
- クーラントを自動補充
- 濃度を自動測定。その結果必要な補充量を自動算出
- 循環機能によりクーラントのコンディションをキープ
- 測定データはすべてデバイス内に保存
- ダッシュボードでいつでもクーラントの状態をチェック可能
Will-Fillの目的・開発の背景
クーラントは金属加工において冷却と潤滑という重要な役割を持っています。特に水溶性切削油は規定の濃度に希釈して使用することが求められ、そうしなければ冷却性や潤滑性の低下を招いてしまいます。
また、濃度の測定や補充といった日々行われる作業は人の手によることが多く、時間と労力を割いているケースが見られます。
クーラントの状態は使用する中で刻々と変化し、それに合わせて補充する濃度や量を計算するのは大きな手間になります。
場合によってはクーラントをあふれさせてしまうトラブルも起こります。
Will-Fillは、そういったクーラントに関わる手間やトラブルをなくしたい!というコンセプトのもと開発された製品です。
導入メリット
前述のような課題に対して、Will-Fillを導入することで次のようなメリットを得ることができます。
- クーラントの補充や濃度管理に費やす時間を無くします
- 測定したデータはクラウド上でいつでも見られます
- クーラントの濃度や温度の変動を抑え、加工不良を減らします
- 安定した濃度や温度のクーラントを使用することは工具寿命にとっても理想的です。
- クーラントが溢れないようにする安全機能付き
- クーラントの寿命が延び更油によるダウンタイムと廃棄コストを削減します
- 手作業によるオイルの使い過ぎを防ぎ、オイル消費量を削減します
⇒ リソース(人やモノ)の節約やトラブルの抑制に役立ちます!
Will-Fillの機能・特徴
Will-Fillには6つの機能が1つのデバイスに集約されています。
このように様々な機能が統合されたシステムによって上記のメリットを実現しています。
- 【1】測定:濃度やクーラント量を自動で測定します(オプションでpHやECの測定も可能)
- 【2】分析:測定したデータにもとづいて補充する量や濃度を自律的に計算します
- 【3】補充:分析結果をもとに必要量を自動で補充します。
- 【4】コンディショニング:定期的にクーラントを循環させることで水質環境を整えます。
- 【5】データ収集:測定したデータはデバイス内に全て記録しています。オプションでFTPやOPU UAでデータを外部に出力できます。
- 【6】レポート:インターネットにつなぐことでクラウド上でデータをチェックできます。専用ソフトは不要でブラウザでOK。
Will-Fillの設置
Will-Fillはクーラント用タンクに設置します。コンパクトなデザインのためフロアに設置スペースを必要とせず、新規のクーラントタンクだけでなく、既存のクーラントタンクにも簡単に後付けすることができます。
機器構成
Will-Fillは2つのタイプからお選びいただけます。標準的なNEOと、NEOにpHやECセンサーと追加したIONがあります。それに加え、タンクの深さにあわせて長さのバリエーションをご用意しています。
表. NEOとIONの測定項目
※ 温度、pH、ECの調整機能はありません
測定項目 | Will-Fill NEO | Will-Fill ION |
---|---|---|
クーラント量 | ✔ | ✔ |
濃度 | ✔ | ✔ |
温度 | ✔ | ✔ |
pH | - | ✔ |
EC(電気伝導率) | - | ✔ |
✔:対応
-:非対応
Will-Fill ダッシュボード
測定されたクーラント量や温度などのデータはインターネット経由でWill-Fillのクラウドに集められます。それらのデータはブラウザで動作するダッシュボードでいつでもチェックすることができます。
異常が発生した際にメールで通知を受け取る設定もこのダッシュボードから行うことができます。
この商品に
関するお問い合わせ
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