組付け方法
①洗浄と傷の確認
ねじ部にゴミが付着しないよう、エアーブローなどで洗浄してください。その際に、ねじ部に傷が無いか目視等で確認してください。


②油またはグリースを塗布
ねじ部に必要に応じて油またはグリースを塗布します。
注意1)
用途により塗布してはいけない場合があります。


③ナットを必要なトルク値で締付け
ナットをおねじに挿入しねじ込み、必要なトルク値で締付けます。
注意2)
締付けされる部品により要求される必要なトルク値は変わります。
適正なトルク値はベアリングの種類、配列やはめあいにより異なります
●POINT
精密ベアリングを焼きばめして締付けを行う場合
- 適正な温度に昇温させたベアリングなど被締結物を組込み、ナットをねじ込みます。
- 必要トルク値の約2倍で締付けます。
- そのまま冷却して、温度が常温になるまで待ちます。
- 一度ナットをゆるめて、再度必要なトルク値で締直します。


④セットスクリューを適切なトルク値で締付け
セットスクリューをカタログに記載されたトルク値以下で締付けます。
●POINT
ねじ軸端での振れ精度が必要な場合
- 精度が必要な軸端部にダイヤルゲージを当て、軸端の振れを測定します。(写真1)
- セットスクリューを均等に締付けながら、軸を回転させ、ダイヤルゲージの振れを読みます。このとき、締付けているセットスクリューの位置が分かるようにマーキングなどをしておくと作業が容易になります。(写真2)
- 振れが小さくなるようセットスクリューの締付けを調整しながら軸端部の振れが最小になるようにし、全体のセットスクリューを規定のトルクで締付けます。(写真3)



取外し方法
取外し①
セットスクリューをゆるめます。

取外し②
シャフトを手で回しながらプラスチックハンマーでナットの外周を軽くたたきます。

取外し③
ナットをゆるめます。


使用例
工作機械主軸

フランジ型ボールスクリューサポートユニット
