背景

アメリカのビルにおける"グリーン化"

広がり続ける"グリーン化"の動きが、エネルギーの効率や持続可能性を目指し、 the US Green Building Councils Building Performance Initiative、Green Building Initiative、LEED など、多くの新しい基準が作り出されています。

エネルギー消費を削減し、省エネ量を管理記録してきた米国の施設管理者たちは、空調システムにインバータ制御(VFD)を導入することにより、省エネが達成できるよう取組んでいます。

インバータの役割

インバータはモータの回転数を下げることにより、消費エネルギーを抑えます。 室内空調やエアハンドリングユニット、ポンプモータを制御する場合、インバータは負荷の変化に合わせて回転数を下げて、エネルギー消費量を30%以上落とすことができます。

アプリケーション例

  • 屋上空調システム
  • 屋内・屋外エアハンドリングシステム
  • 換気扇
  • ファンウォール
  • 空冷・水冷チラー
  • ライブローラコンベア
  • 冷却水ポンプ
  • 凝縮器ファン

インバータ制御モータにおける放電リスク

しかし、インバータはモータの軸に電流を発生させ、それがベアリングでピッティング、フルーティング、場合によっては致命的なモータ故障を引き起こす放電を発生させることがあります。

何も対策を施していない標準モータでは、せっかくインバータによりカットできた電気代が、故障や設備停止などの復旧費用で簡単に消し飛んでしまうこともあります。

インバータシステムを持続可能なものにするために、信頼性のあるベアリング保護が必要になります。イージス® SGR(軸アースリング)を導入し、ベアリングに流れる電流を安全・確実にアースへ導きました。


導入効果

導入前後を調査

このフィールドレポートはミシガン州カラマズーにある大規模小売デパートで実施されました。

技術者が軸電圧測定プローブ「イージス® SVP」を使い建物屋上にある複数台の空調ユニットで、イージス® SGRを導入する前後の軸電圧を測定しました。

N460V三相 インバータ制御 ─ 出力:15HP(11kW)

調査したのは屋上空調ユニットに組込まれている15HP(11kW)インバータ制御のモータです。

軸電圧の高いピーク-ピーク電圧は、軸電流が発生し、モータのベアリング軌道面でEDMピットやフルーティングなど、電食を引き起す放電が発生していることを意味しています。

調査結果

イージス® SGRをモータへ組込み後の測定では、リングが効果的に、ベアリングから有害な軸電流をアースへ導いていることが確認されました。

【左】イージス® SGRなし:44.8Vpk / 【右】イージス® SGRあり:3.76Vpk-pk

ベアリングを損傷させるレベルから、無視できるほどにまで、大幅にピーク-ピーク電圧を下げています。

詳細情報:est-aegis.com/oem

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