SCHAEFFLER VCMシリーズ
  • お 客 様 工作機械メーカーA社
  • 対象機械 マシニングセンタ用主軸
  • 既存技術 国産ベアリング

導入までの経緯

現行のオイル潤滑主軸のスペックをグリース潤滑で維持

現行主軸の潤滑方式をオイルからグリースへ変更するプロジェクトが、お客様にて発足しました。しかしながら、運転回転数を下げることなく、ベアリング剛性は現行を維持するという、相反するスペックを両立させなければならない大きな課題がありました。

ベアリング剛性と運転回転数の関係(イメージ)

潤滑方式変更に当たり、現行の国産ベアリングではお客様の要求を満たすことが出来ませんでした。対して、SCHAEFFLER バクロドールベアリングは、摩擦性能を改善するX-Life構造が採用され、さらには曲率などの内部設計が最適化されているため、小径玉軸受の高速な動的性能と大径玉軸受のロバスト性能を併せ持っています。 こういった背景から、高スペック・高寿命のバクロドールベアリングにてトライアルを進める事となりました。

評価結果

主軸運転テストにおいて大変良好な評価を獲得

大変良好で現在も無負荷連続運転稼働中です。今後、新たに主軸を製作して比較テストを行う予定となっています。また今回のプロジェクトが高評価を得ているため、他主軸においてもグリース潤滑化の検討が進むこととなりました。

VCMを採用した機械イメージ<写真提供:SCHAEFFLER>

導入メリット

高スペックのバクロドールベアリングを使用することにより、ベアリング剛性を維持しながらも、今までのグリース潤滑では成し得なかった回転数領域での運転に成功しました。 また、グリース封入ベアリングを使用しているため、複雑なオイル供給システムを無くし、潤滑システムを簡素化することができました。更には、ベアリング剛性など主軸の基本的スペックを上げることでお客様の選択肢を広げる事が出来るようになりました。

総評

担当者コメント

今回お客様がバクロドールベアリングを導入することにより、お客様の悲願であったグリース潤滑化への扉を開く事が出来ました。また当社の専任技術スタッフによるベアリング寿命計算や、欧米ベアリングメーカーの最新技術など、バクロドールベアリングに限らずともベアリングを選定するにあたり最適なソリューションを提供する事が可能です。

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