PPE(Precision Polymer Engineering)は⾷品⽣産ラインの衛⽣管理に必要な定置洗浄(CIP)や定置滅菌(SIP)などの過酷な仕様条件から最適なシールを選定し、シール性・寿命などの課題を解決します。
FDA、USP Class Ⅳ、3A(サニタリー)規格、EC規制1935/2004、EC規制2023/2006、WRASなど多くの海外規格に準拠するエラストマーと、⾦属検知器で異物検出が可能なFDA規格準拠のDetectaseal®(ディテクタシール)をご提案できます。
乳製品へのシール破片混入リスク予防
お客様
ドイツの酪農家
課題
乳製品生産ラインのサニタリー管は130ºCの蒸気による定置洗浄/定置滅菌工程や継手に使用しているOリング(NBR)のバッチごとの取外しが必要です。Oリングの劣化や損傷が起こりやすい過酷な環境ですが、一般的なOリングではシールの破片が乳製品へ混入した場合、金属検知機で検出できません。また破損したOリングの破損面は、微生物増殖の原因となります。
これらの衛生管理上における問題発生は製品回収や該当バッチ製品の廃棄など莫大な損失、ひいては企業イメージの棄損につながります。
PPEのソリューション
Detectaseal®(ディテクタシール)はFDA 準拠かつ金属検知器による検出が可能で、破片が混入した製品が消費者へ流出することを予防できます。お客様が導入前にDetectaseal®NBRグレードを細断し、生産ラインにある金属検知器で破片を検出できるか評価したところ、5mmほどの小さな破片も検出されました。
結果
乳製品へのシール部品混入リスクを予防するため、工場全体のスクリューパイプ継手OリングがDetectaseal®へ置換えられました。また、PPEの精密な成形技術により製造されたOリングは、洗浄時の取付けミスとそれによる破損を防止することにつながりました。