お 客 様
- 導入商品 MWMオイルミスト流動センサー
- 対象機械 研削盤 ダイヤモンドロール
加工面の粗さ不良問題に直面
本事例のお客様(以下、豊田自動織機)では、日頃よりエンジン部品のクランクシャフトの加工をしていました。

しかし、長年クランクシャフトの加工面の不良という問題を抱えていたため、解決に向けたチームプロジェクトがスタートしました。早速、工場内のワークロス問題について分析をしたところ、問題の約90%が粗さ不良に起因することが判明しました。
なぜ粗さ不良が起きていたのか?
粗さ不良がなぜ起こっているのかについて調査を進めていく中で、ツルーイング工程の調査をしたところ、ツルーイング軸の構成部品であるベアリングに異常摩耗が発生していることわかりました。
また、そのベアリングの多くは錆が発生しており、錆から潤滑不良が発生している可能性があるとの推測を立てました。

従来の潤滑監視では不十分だった
豊田自動織機では、潤滑システムにおいて、圧力センサーを用いて潤滑の検出をしていました。

しかし、実際には潤滑の配管破損によりオイルミストが主軸に届いていなくても、圧力センサー側では正常であると判断されたまま継続的に使用されていました。
本事例のソリューションとなったMWM社製オイルミストセンサー


実際にMWM社製オイルミストセンサーのデモ機評価をしたところ、オイルミストがある時は検出、ない時は検出しないという望んでいた結果が得られ、トライは成功しました。
また、このオイルミストセンサーはオイルミストの有無を検出するだけではなく、数値化することが可能なため、新人保全担当者でも良否判定が簡単にでき、設定値を下回ると設備停止するように回路設定をしたことで、より強固な予防保全体制の仕組みを作ることができました。
MWM社製オイルミストセンサー導入後の効果

その他にも、以下の効果が認められました。
- 安全面における点検作業廃止により、リスクレベルⅢからⅠに改善
- オイルミスト量が閾値を下回ると設備停止できる制御システムを構築
- オイルミストの供給状態をリアルタイムで数値化できるようになった
- 数値管理により新人オペレーターでも良否判定が可能となった
MWM社製オイルミストセンサーについて
MWM社製オイルミストセンサーは、オイルミスト潤滑システムにおいて空気の流れに対する潤滑油の流量を即座に検知することができます。
仕組みは驚くほどにシンプルであり、オイルミストを検知するとLEDが緑に変わり、検知しないとLEDが赤に変わります。本体もコンパクトであり、取付けや設定も誰でも簡単に行えます。
【ご注意】本導入事例は2025年4月17日にQCサークル東海・愛知地区いきいき事例研究大会で豊田自動織機プロフェッショナルサークル殿が発表された体験談の資料を元に福田交易が編集・校正したものです。本資料の内容・画像・文章の無断転載・複製・転用は固く禁じます。