永久磁石を用いたスピンドルやロータリーテーブル用モータにおいて、そのシャフトを手で回すと、スムースに回らず磁力による引っ掛かりを感じることがあります。この状態を「コギングがある」と表現し、その引っ掛かりの強さを「コギングトルク」と言います。
コギングトルクの影響はモータの回転数が低いほど大きくなり、回転数が高くなると慣性が働くので小さくなります。
コギングトルクは加工精度を低減させるため、その対策が必要です。その方法はステータのスキュー処理です。スキュー処理は珪素鋼板を積層する際に回転方向にずらしながら積層し、ローターの永久磁石とステータ珪素鋼板のティースとの位置関係に角度を付けることを指します。