概要

樹脂部材を溶着するにはさまざまな方法がありますが、もっとも一般的な方法は、電熱ゴテを利用した熱溶着です。それに対し、部材の接触面を摩擦することで発生する摩擦熱を利用した溶着方法が、摩擦溶着です。

特徴および違い

ウレタンベルトなどのエンドレス加工においては、特にそれぞれメリット・デメリットがあります。

【熱溶着】

温度管理が必要で温度が上がるまで時間を要します。250℃レベルまで上がる電熱タイプであればポリエステル・タイプのベルトのエンドレスも可能です。 また、コテを利用した際、一番溶融したところがコテに溶着してしまったり、溶融ムラや接合時にわずかながら気泡を生じてしまうことがあります。いずれもエンドレス加工精度に影響を及ぼします。一定の技能が要りますが、コスト的にはかなり抑えることができます。

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【摩擦溶着】

熱源を利用しない点で、時間をかけずに安全に、完全に溶着することが可能です。特に技能を必要としない点も加工精度として高くなります。 しかしながら、摩擦熱で得られる温度には限界があり、融点の高いポリエステル・タイプには不向きです。専用の治具や動力源といった点でコストを要しますが、手間や精度を考慮した場合、有効な手段の一つと言えるでしょう。

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