概要
直動ガイドは、機械要素部品の一つとして、機械を真っ直ぐ動かすときの案内部分に使われています。機械産業はもちろんのこと、自動車・航空機・鉄道車両・ロボット・医療/福祉機器、建設物の免震・制震装置、ホームエレクトロニクス等、様々な産業分野で利用されているものです。
直動ガイドはなくてはならない製品の一つとして、皆さんの身近な場所で社会を支えています。
種類
1. リニアボールガイド
- 転動体としてボールを使用しており、主に高速搬送用途に適する。
- 2点接触/4点接触の製品バリエーションを有し、構成部品としてガイドレールとキャリッジから成る。
- 許容スペース・荷重に応じて、最適なサイズ・負荷容量を持つ製品を選定する必要がある。
- 複数の精度等級(超精密級・精密級・上級・並級)を有し、装置の要求事項に合わせて選定する。
- 適正な組付セッティングを行うことで、規定の予圧が作用する。
- ガイドレール長さは、装置の要求事項に合わせて指定する。
2. リニアローラガイド
- 転動体としてローラを使用しており、主に重荷重・高剛性用途に適している。
- 予圧を作用させることにより、システム全体の剛性が向上し、案内精度が向上する。
- 各種の密閉装置(シール)を設けることにより、外部からの異物や液体の侵入を抑制する。
- 潤滑剤(グリース)の流出を防止すると共に、摩擦の低減を果たすことができる。
- 付属部品:再給脂潤滑ユニット・クランプキャリッジ・非常停止ユニット・減衰キャリッジの取付けが可能
用途
工作機械、専用機、航空機器、木工加工機、産業用ロボット、搬送装置、医療機器、建設機械、鉄道車両