概要

機械加工或いは精密測定において、被加工物或いは被測定物を保持するために、通常これを貫通するシャフトやスピンドルの総称で、俗に言う心棒のことを指します。アーバーと称されることもあります。

適用事例

1. 旋盤

加工物の中央に穴を仕上げておくことで、外周加工する場合などに、穴にマンドレルを通して両センタで加工することによって正確な加工が可能となります。 工作物をマンドレルに固定するには、両側からねじで押さえたり、マンドレルにテーパを付けてそれに押し込んだり、マンドレル自体を拡げたりして固定する方法があります。マンドレルの両端はセンタ穴になっていて、精密な心出し作業に適しています。

2. フィラメントワインディング

フィラメントワインディングとは、樹脂を含侵させた炭素繊維やガラス繊維を、マンドレルに巻き付ける成形法のことです。この成形用により、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)やGFRP(ガラス繊維強化プラスチック)をはじめとする複合素材の強度を最大限に引き出すことが可能になります。いかに均一なテンションでワインディングしていくかが製造上重要となります。また、規定温度における弾性変形を考慮して、マンドレルをいかに成形物から引き抜くかの考慮も必要です。

3. 転がり軸受 内輪の横振れの測定

内輪の横振れSiの測定は、遊びがなく、自由に回転するように両センタで支持したテーパマンドレルに軸受を正しくはめ、測定子を内輪の基準側面の中央にアキシアル方向にあてて行います。 内輪の横振れSiは、内輪をテーパマンドレルと共に1回転したときの読みの最大値と最小値との差の値とします。

マンドレル

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