概要

軸と穴のはめあい方法のひとつで、常温では軸より小さい穴を、加熱膨張させることではめあわせ、堅く結合させる方法です。

軸を受ける穴を加熱し膨張させて広げ、軸をはめ入れます。その後、冷却すると固着状態になります。相互にしっかりと固定されるため、分解することのない永久的組立となります。部品を損傷しないで分解することは困難となります。
通常、焼きばめは、しまりばめとなります。しまりばめは、穴の最小許容寸法より、軸の最大許容寸法が大きい状態を指します。穴と軸の公差範囲をどのように選ぶかは、JISの規格に定められていますので、用途に応じて必要な規格を採用する必要があります。

用途例

ベアリング(軸受)の取り付け

鋼鉄製のころ軸受とその他ベアリング(軸受)等の回転体部品の多くでは、シャフトに対してしまりばめにします。特に高速スピンドル軸受に適用されます。この場合、遠心力に起因する内輪の離脱を防止するために、予め非常に大きいしめしろが必要となるためです。通常、誘導加熱装置等で内輪を加熱し、内径を膨張させ、シャフトへ取り付けます。取り付ける際は、ベアリング(軸受)内部に力がかからないようにする必要があります。加熱後はスムーズかつ安全に十分な配慮をして組み込むことをおすすめします。

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