概要

エンコーダには数多く種類がありますが、スピンドルに使用されるエンコーダはベアリング潤滑に使用される油の影響を受けない堅牢性が要求されます。
光学式エンコーダは、精度面では非常に高い特徴を持ちますが、油の影響を考えるとスピンドル向けではありません。スピンドルエンコーダには磁気式のものが採用されています。

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取付けイメージ

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歯車について

歯車は通常動力伝達用に使用されますが、スピンドルエンコーダの場合は単独で使用されます。スピンドルエンコーダの場合も歯車の大きさを表すモジュールが採用されています。

モジュール = (基準円直径) / 歯車 → m = d / Z


エンコーダ使用の場合、2つの歯車が接する軌道を表す基準円よりも、歯車の外径を規定した方が便利に計算できますので下記の式が採用されることが多いです。

モジュール = (歯車直径) / (歯車+ 2) → m = D / (Z + 2)

信号について

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歯車が回転するとセンサヘッドから正弦波または矩形波の信号が連続して出力されます。基本的に歯車の数、速度に同期した信号が出力されます。

基準信号

スピンドルエンコーダの目的の一つは、スピンドルシャフトを毎回同じ位置に停止させることです(ポジショニング)。ポジショニングを行い、自動的に工具交換を行います(ATC)。
ポジショニングをするために、スピンドルエンコーダは接続されるインバータやコントローラに対してシャフトの角度を知らせます。

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基準信号マーク:1周(360°に1歯) 基準信号マークを基準点として角度を割り出しています。

歯車の取り付け方法

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インバータとの接続

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