
- お 客 様 工作機械メーカーA社
- 対象設備 工作機械砥石軸 駆動用。新規開発高周波スピンドル。
- 対象設備 モータエレメント
背景
このお客様では、新規開発の砥石軸用スピンドルの超高速化に対応できる技術を探されていました。
問題点
- 1超高速回転仕様のため、対応できるサプライヤーが見つけられない。
- 2開発に際して、対象要素部品の知見を得ることができない。
作業レポート
お客様から仕様についてのご要望を頂き、それに応じたモータエレメントの設計・製作を実施。運転時にはインバータのセッティング及び試験運転の立ち合いをさせて頂きました。

お客様の声
『前々から話はありましたが要求仕様が困難なものであったため、使用する要素部品の選定も同じく難しい状況となっていました。 しかし、実現出来れば需要があることに加えて、スピンドルラインナップ拡充を見込めるメリットもあり、開発から量産まで進める必要性がございました。 その中で、希望の回転数・出力・寸法を妥協することなく達成できた要因の1つとして海外製モータの存在があり、その技術的フォローを開発から量産までできたことにお褒めの言葉を頂けました。 』
導入のメリット
弊社扱いのモータエレメントは「ATE社」「SYCOTEC社」の2社あり、何れも仕様毎のオーダーメイド品で、巻き線を人の手で巻いていることが特徴です。
機械巻きと比べ、同じスペースに、より多くのコイルを巻けることで出力を高められること、コイルエンドをコンパクトにできることがメリットで、結果的に全長を抑えることができます。
また、これまでのノウハウを生かして、形状・材質をお客様の要望により選定することを行っています。
今回の事例では、限界周速に収まる形状の範囲で最高出力を引き出すこと、全長を短くすることで、ベアリング間の距離を短くすることに成功しています。
総評
担当者コメント
該当商品の強みであるハイスペック用途と弊社の強みである海外商品の技術対応が、お客様のご要望とマッチした案件であったと感じます。 また、比較的ご要望の多い回転軸の高速・高出力化については、砥石軸に限らず実績の多い事案となるため、お客様がターゲットとする内容を早い段階で共有できたことは、スピードを求められる開発品において好事例となりました。