用途
- 旋削加工
- 研削加工
- ギア加工
特長
- 軸方向からのワーククランプにより、段取り変えなくワーク全長を加工可能
- 独自のくさびレバー構造により、ワーク端面を正確にクランプすることで、安全かつ信頼性の高い回転トルク伝達を実現
ワークの軸方向クランプのメリット
チャックの代用としてFRBフェイスドライバーを用いることで、ワークを軸方向にクランプすることが可能です。
従来加工が難しかったチャックの爪近傍も、段取り変えなく加工することができ、ワークの全長を一度に加工できるため、ワンチャックによる高精度な加工が可能となります。
さらにサイクルタイムの短縮が得られ、多大な生産コスト削減にも貢献します。

くさびレバーによるワーククランプ補償システム
FRBの特許取得済みフェイスドライバーは、くさびレバーを使用した独自のワーククランプ補償システムを搭載しています。
センタポイントに対して独立して可動する複数のドライビングピンが、ワーク端面に均等に噛み込むことで、各ドライビングピンが均一に押圧力を与えワークを把持します。
ワーク端面が粗い場合や回転軸に対して最大3mmの傾斜があるような条件でも、ワーククランプ補償システムにより各ドライビングピンがワーク端面形状に倣うように噛み込むことで確実にワークを把持し、回転トルクの伝達を実現します。

- 1)くさびレバーアセンブリ
- 2)くさびレバーサポートピン
- 3)サポートピンベース
- 4)バランスプレート
- 5)アンカー
- 6)ドライビングピン
- 7)ドライビングピンサポートワッシャー
- 8)ドライビングピン押さえネジ
- 9)センタポイント
- 10)皿ばねワッシャーアセンブリ
- 11)中心サポートシリンダ
- 12)フェイスドライバー本体
加工用途に応じた2種類の押圧方式
スピリング内蔵式と油圧シリンダ駆動式の2種類に大別され、加工条件により最適な方式が異なります。
スプリング内蔵式
フェイスドライバーにばねが内蔵されているタイプです。
テールストックからの押圧力によりワークを把持するため、簡便なシステム構成となります。
ソフトターニングやホブ加工に適しています。

油圧シリンダ駆動式
テールストックからの押圧力に加え、油圧シリンダによりフェイスドライバー後端部からも押圧力を負荷することで、より強固にワークを把持するタイプです。
このタイプはソフトターニングのみならず、ハードターニング、研削加工に適しています。

いずれのフェイスドライバーをご使用される場合でも、クランプ直後の加工は、テールストック側からフェイスドライバー方向への向きで行うことが推奨されます。これによりドライビングピンがワークに確実に噛み込み、正確なワーククランプが行われます。
なお、フェイスドライバーの他の構成部品を取り外すことなく、ドライビングピンとセンタポイントを交換することが可能です。
詳しくは製品カタログをご覧ください。
加工実例
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