用途

  • オイルエア潤滑のオイルフローをモニタリング

特長

  • 特許出願中の光学式センサー
  • チューブを切らずに取り付けられるため後付け可能
  • コンパクトなサイズで狭いところにも取り付け可能
  • 難しい設定なし、簡単に導入が可能

オイル潤滑 モニタリング用センサー

MWM社は、オイルエア潤滑システムを開発するイタリアのメーカーです。
光学式センサーを用いたオイル潤滑モニタリング用のデバイスも開発しています。
このページではオイルエア潤滑向けに開発されたセンサー(オイルストリークセンサーIFX-C)について詳しくご紹介します。

オイルストリークセンサー(IFX-C)

目的/用途

オイルストリークセンサー(IFX-C)は、オイルエア潤滑において、潤滑油がチューブを流れているかどうかモニタリングするセンサーです。何らかの原因で潤滑油が流れなくなったとき、ベアリングなどが焼き付いてしまうのを防ぐことができます。

原理

oil streak sensor

オイルストリークセンサー(IFX-C)は、MWM社が開発した技術を用いた光学式センサーです。透明なチューブ内を潤滑油が流れる際、センサー内部の赤外線LEDにより潤滑油の動きを受光素子へ投影し、その影の動きを検出することで潤滑油の流れの有無を検知します。潤滑油不足を検知するとアラーム信号を出力して外部へ異常を知らせます。

センサー取付位置とその違い

このセンサーを取り付ける位置は、オイルエアミキサー近傍に取り付けるか、潤滑ポイント(ベアリング等)の近傍に取り付けるかに分けられます。さらに前者については、透明なチューブに直接取り付けるか、オイルエアミキサー内に内蔵するかに分けられます。

オイルストリークセンサー(IFX-C)の取り付け位置

では、オイルストリークセンサーの取り付け位置、取り付け方法による違いについて詳しく説明していきます。
オイルエアミキサー近傍に取り付ける場合(上図(a))は潤滑油の吐出をモニタリングします(以下、ダイナミック・ディテクション)。また、潤滑ポイントの近傍に取り付ける場合(上図(b))は潤滑油の流れをモニタリングします(以下、スタティック・ディテクション)。(a)の場合、センサーとともにオイルエア経路内にエア圧力計を取り付け、潤滑油の吐出エアの供給の両方をモニタリングすることで問題なく潤滑油が供給されているかを判断することができます。(b)の場合、潤滑油の流れがチューブ内に一定以上存在するかをモニタリングして判断します。

以上の説明をまとめると下記の3パターンに分けることができます。

  • 1 センサー内蔵型オイルエアミキサー(MVF-AX)によるダイナミック・ディテクション
  • 2 外付けセンサー(IFX-C)によるダイナミック・ディテクション
  • 3 外付けセンサー(IFX-C)によるスタティック・ディテクション

オイルエア潤滑において、チューブ内では潤滑油の流れは一様ではありません。そのため、❸の方法で使用する場合に安定した信号を得るためには、潤滑条件やセンサーの設置場所が適切であるか十分に配慮する必要があります。
そのためメーカーの経験では、より安全な監視システムとしては❶もしくは❷のダイナミック・ディテクションが望ましいとされています。

外付けセンサーのスタティック・ディテクション

前述した❸外付けセンサー(IFX-C)によるスタティック・ディテクションについて、センサーの取り付け位置を説明します。
下の図はスピンドルへのオイルエア潤滑の一例になります。

オイルストリークセンサー(IFX-C)の取り付け位置

オイルストリークセンサー(IFX-C)がスピンドルから1m離れた(A)地点と、スピンドルに近接した(B)地点にあります。では、(A)地点と(B)地点のどちらが取り付け場所として望ましいのでしょうか?
センサーが(A)地点に設置されている場合、もしアラーム信号が出力されたとしても、その時点ではスピンドルまでの1mの間に潤滑油が残っていると推測されます。そのためアラーム信号が出た直後に潤滑油が枯渇することはなく、加工を即座に止める必要がありません。
一方、(B)地点に設置された場合、アラーム信号が出力された直後にはスピンドル内部の潤滑油が枯渇する恐れがあります。そのため加工を即座に止める必要があります。より安全な使用方法としては(A)地点へ設置することが望ましいでしょう。

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