用途
- あらゆる生産設備(回転機械)の状態監視
- ポンプ
- モータ
- ファン
- ギアボックス
- ベルト
- コンプレッサ
- 振動スクリーン
特長
- 0.8~10kHzまでの広域レンジの振動、および-20℃~+70℃の温度による状態監視
- FFT演算を自動で行い、2段階でアラームを発報
- 様々な生産設備をカバーする豊富な測定テンプレートがプリセット済
- 可変速・負荷変動する場合でも、それぞれの稼働条件に合わせてアラーム閾値を設定
振動による状態監視のメリット
生産設備停止の多くの原因となる軸受損傷において、一般的に以下の順で稼働状況が変化します。
- 1振動
- 2異音
- 3温度上昇
- 4軸受焼付
そのため、振動の監視が設備異常のいち早い検知につながります。
また、想定外の設備停止を回避するために、軸受を始めとした機械部品は稼働時間ベースで早めの交換がなされています。結果として継続使用可能な部品であっても廃棄してしまうことがあり、保全コスト増につながります。
さらに、ポータブル振動計を用いた測定や聴診での振動診断は検査員のスキルに頼るケースがあるため、画一的な兆候管理が難しくなる懸念もあります。
これらの理由から、振動測定装置を用いた状態基準保全を行うことが推奨されます。
計測・監視フロー
0.8~10kHzの振動加速度測定を始めとした汎用の測定設定がプリセットされています。「学習モード」ボタンを押すだけで、設備の定常状態のティーチング、さらにアラーム閾値設定までが自動でなされ、スムーズに状態監視を始めることができます。
※アラーム閾値は任意に変更可能です。
SmartCheck内部にてFFTなどの振動演算・解析処理が自動で行われるため、ユーザー様で別途振動分析を行っていただく必要はありません。
設定された閾値を超えた場合には、プレアラームおよびメインアラームの2段階でアラームが発報されます。
アラーム信号は外部機器(パトライトやPLC)へ出力することが可能です。
SmartWeb(スマートウェブ)傾向管理ソフト
SmartWebは傾向管理や測定設定などを行うためのソフトウェアです。SmartCheckに標準搭載されており、Webブラウザを介してアクセスすることができます。
異常検出可能な機械要素
様々な機械に対応する測定テンプレートが設定されています。
軸受を始め、機械要素それぞれが持つ故障時の固有振動周波数を検知することにより、異常が発生した機械要素を検出することが可能です。
- カップリング
- ギアボックス
- ファン
- ベルトドライブ
- ポンプ
- 転がり軸受
- 滑り軸受
- シャフト
可変速・負荷変動におけるアラーム設定
運転速度や負荷が変動する場合でも、速度・負荷信号をSmartCheckに入力することで、それぞれの稼働条件に合わせてアラーム閾値を設定します。
【例】速度およびモーター負荷(電流)が変動する場合
- 速度領域を10ステップで分割
- 各速度ステップ毎に学習モードを行い、閾値を自動設定
- 速度・負荷の2種類の稼働条件が変動する場合は合計100個の運転条件に対し、閾値を自動設定(速度10ステップ×負荷10ステップ)
設備監視 ネットワーク接続例
仕様
測定 | 検出対象 | 振動・温度 |
周波数測定範囲 | 0.8 Hz ~ 10 kHz | |
温度センサ測定範囲 | -20 ℃ ~ +70 ℃ | |
センサ | 内部仕様 | 1軸加速度ピエゾセンサ+温度センサ |
使用温度範囲 | -20 ℃ ~ +70 ℃ | |
保護等級 | IP67 | |
本体寸法 | 44mm × 57mm × 55mm | |
取付方法 | 4種類の取付方法 ①ねじ込み ②マグネット ③テーパアダプタ ④接着剤 |
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その他 | 電源 | DC 16-32 V または PoE(Power over Ethernet) |
通信プロトコル | SLMP OPC-UA |
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