概要

リアクティブ(Reactive)と、プロアクティブ(Proactive)

Reactive【ri(ː)ǽktiv】:「受け身的な」「待ちの姿勢の」
Proactive【prouǽktiv】:「事前に対策を講じる」

保全手法の名称はJIS Z 8115:2000で定義され、
「保全」は「予防保全(Preventive Maintenance)」と「事後保全(Corrective/Breakdown Maintenance)」の2つに分類されます。

「予防保全」も「事後保全」も、損傷や故障は起こるものとして対応することから、JISの定義と独自に「リアクティブ保全」と呼ばれる場合もあります。

機械の特性や復旧までの時間やコストなどを勘案して、状態監視保全(CBM)や時間計画保全(TBM)、事後保全(BM)など、最適なメンテナンス方法を選択し、故障時のインパクトを減らるよう工夫されます。

一方、損傷や故障の発生原因を追究し、原因除去する手法が、プロアクティブ保全(Proactive Maintenance)です。プロアクティブ保全では、故障が発生した時のインパクトを減らすよりも、故障の発生数を減らすことに重点が置かれます。

プロアクティブ保全における重要な区別 -「故障」か「寿命」か

ほとんどの機械部品には、有限の寿命があります。転がり軸受の場合では、金属疲労が寿命と言えます。
理想的に、選定・導入・運用・保護がなされても、いずれ疲労による破壊が始まります。

軸受鋼や軸受の製法が発達した今日において、転がり軸受の多くは「寿命」ではなく「故障」が起こっていることが多いと言われています。「故障」の場合は、何かしらの対策を導入することで、寿命まで使用することができる場合があり、そのためにも状態監視を行いながら、プロアクティブ保全で問題点を洗い出し、原因を除去することがとても重要です。

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