用途
- インバータ制御の循環電流対策
- 電動機設置後、インバータ駆動化した電動機の軸絶縁
- 深溝玉軸受に加え円筒コロでも対応可能
- 75kW以上の電動機の反負荷側用で弊社在庫(62/6312C3~62/6320C3)
特長
- ベアリング外輪外面に100µm* の酸化アルミニウムをプラズマ溶射( * 一部、さらに絶縁特性の優れた200µmのものもご用意)
- 寸法はISO公差で仕上げ
- 通常のベアリング同様の方法で組込み可能
- 首都圏弊社在庫管理センターから出荷のため短納期
インバータがもたらす磁気不平衡
軸アースと組み合わせなければならない理由
インバータ制御では、コモンモード電圧が原因で、モータの軸と筐体(フレーム)間に有害な軸電圧を発生させます。この対地軸電圧は、電動機やカップリングなどで接続された機械側(減速機やポンプなど)の軸受で放電し、ベアリングを早期損傷させたり、グリースなどの潤滑を早期に劣化させたりします。
また、電動機出力が大きくなると、電動機の固定子巻線と回転子間の静電容量を介し発生する対地軸電圧に加え、高速スイッチングが原因の軸端間電圧が発生します。軸端間電圧が発生すると、軸⇒負荷側軸受⇒電動機筐体⇒反負荷側軸受⇒軸、と循環した閉回路に高周波循環電流が発生します。
負荷側の軸をアースするだけでは、負荷側の軸受に並列回路が設けられることになり、この循環電流が残る可能性があります。
反負荷側のベアリングを絶縁ベアリングに変更することで循環電流対策となります。交流電動機では、75kWを超えるモータの電食対策に、負荷側の軸接地として、イージス®リング、そして、反負荷側の軸受に対し、絶縁ベアリングを提案し包括的な対策をご提供します。
《参考》日本電気工業会 技術資料169号「一般用低圧三相かご形誘導電動機をインバータ駆動する場合の適用指針に関する補足説明資料」絶縁ベアリング「INSUTECT®」
SCHAEFFLER(シェフラー)社の絶縁軸受
SCHAEFFLER社の絶縁軸受は、外輪外周面に酸化アルミニウム粉体を高温で高速吹きつけし、100µm*のプラズマ溶射でセラミック溶射されています。(耐電圧VDC=1,000V)
*一部、さらに絶縁性能の高い、200µmのタイプも在庫しています。
組付け方法は標準のベアリングと同じように組込んでください。軸受はISO 15で規定される寸法に準じているため、特別な改造などなく、普通の軸受から交換することで、軸絶縁の強化ができます。 ベアリングを落下させたり、鋭利なものでコーティングを損傷させたりしないよう、ご注意ください。
原則、6212C3 - 6220C3、6312C3 - 6320C3の絶縁タイプを在庫しておりますが、これよりも大きいサイズや隙間違い、円筒コロ(NUタイプ)でもお取扱いしております。お気軽にご相談ください。
電食対策として、軸アース・軸絶縁(絶縁ベアリングなど)・平編み線は非常に重要です。
カタログ
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03-5565-6811